症例2
77歳女性、降圧薬内服直後に下肢の脱力と軽度の構音障害があり、救急要請となっています。現場で共同偏視や麻痺がありましたのでJTAS2となります。一過性脳虚血疾患(TIA)が疑われ、鑑別疾患のために12誘導心電図よりST上昇を確認しました。“消しの診療”でトロポニン、D-ダイマーの適用となり、結果StanfordA型大動脈解離でありました。まれである自覚症状の無い大動脈解離例です。
- 目次
- POCTについて
-POCTの定義、利点
-救急医療や災害時医療でのPOCT - POCTの文献的考察
-POCTの成果
-救急病棟/CDU(Clinical Decision Unit)
-救急外来
-救急外来+救急病棟/CDU - 当院が目指す救急医療
- 総合救急診療でのPOCT
-クレアチニン値(Cre値)
-乳酸値(Lac値)
-βhCG
-NT-proBNP
-D-ダイマー
-症例1
-症例2
-症例3
-3症例を含めた症例分析
- まとめ-救急外来における診療とPOCTの発展性
元資料:QAジャーナルNo.27(2015年)