POCTとは、被検者の傍らで医療従事者が行う検査であり、検査時間の短縮および被検者が検査を身近に感ずるという利点を活かし、迅速かつ適切な診療・看護・疾患の予防、健康増進等に寄与し、ひいては医療の質を、被験者のQOL(Quality of life)に資する検査である。
POCTガイドライン(日本臨床検査自動化学会)より
解説
定義のポイントは、検査の項目、場所、測定者は問わず、検査時間の短縮、その場での検査といった利点を活かし、QOLの向上などのアウトカムであることと、POCTは検査の仕組みとの考えに立っていることです。
すなわち患者や検体が動くのではなく、医療従事者が自在に動いて検査を行う機動性に富んだ検査であり、“どこでも検査室”、そして“患者中心の検査”といえます。
監修: 〆谷直人(国際医療福祉大学 熱海病院 教授)
発行: 2009年