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ARDSと人工呼吸の歴史からわかったこと

ARDS治療の経過から判明したこと

ARDSの概念は1960年代終りに提唱された。それ以前から、「血液ガスの正常化」が目標にされたが、高濃度酸素の肺傷害の危険は間もなく認識され、吸入気酸素濃度を下げてPEEPで対応するようになった。

「Paco2 を正常に維持すべく大換気量で人工呼吸する危険」の認識は、ずっと遅れた。「換気量を小さくして肺を損傷しないように」という結論に達したのは、2000年前後のことである。

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