わたしたちは急性期医療に携わる医療従事者に役立つ学術情報を提供します

肺塞栓

最近『エコノミークラス症候群』として急に有名になった。

基本病態:肺血管にものがつまって、肺血流が障害される病態。少数の大血栓が太いところにつまるものと、多数の細かい塞栓が数多くの細い血管につまるものとある。

種類:頻度が高いのは、深部静脈にできた血栓が剥がれ落ちて流れて、肺血管につまるタイプ。

他に、数多くの原因がある。個々の頻度は低いが種類が多く、全体としての頻度は案外高い。

経過:静脈血栓が大量に肺血管につまると、肺循環障害とガス交換障害が重篤になる。

時に、一部の塞栓が動脈側に抜けて、脳その他の塞栓を起こす場合がある。

治療:原因に依存するが、抗凝固療法、ガス交換障害改善など。

このウェブサイトではクッキーを使用しています

クッキーの使用について