肺は一様に機能するとは限らない:死腔とシャント
「肺は一様に機能するとは限らない」ことを示す図です。「肺が肺として機能する」には、「肺胞に換気と血流の双方が起る」ことが必須ですが、この図では一方には「換気だけ」、もう一方には「血流だけ」が起っています。こういう肺は、気相と血液相の間にガス交換を達成することができません。
「換気だけ」のユニットを「死腔ユニット」、「血流だけ」のユニットをシャントユニットと呼びます。
実際にもこの位に極端なユニットは存在しますが、たとえこれほど極端ではなくても、類似のメカニズムによる肺の機能障害がおこります。