安静時と比較して、激しい運動では身体は酸素を10倍以上もつかう。トレーニングを積んだ運動選手では、20倍の酸素消費を何時間も続けることができる。
しかし、心臓が打ち出せる心拍出量の増加は普通人で5倍、運動選手でも10倍未満である。
「心臓が打ち出す血液量は5倍しか増さないのに、どうして10倍の酸素を使えるか?」
この秘密が、「安静時の混合静脈血酸素飽和度75%」にある。
運動時にはこの値が50%未満に低下する。したがって、同じ血流でも2倍の酸素を運べる。心拍出量が5倍にしか増さなくても、酸素消費量が10倍にできるメカニズムである。
このお蔭でヒトは、働き遊びセックスして充実した生活をおくれる。