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ゼンジドウ:全自動血液ガス分析装置

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世界最初の「全自動型血液ガス分析装置」(ラジオメーター社、ABL-1、1973年発表)

それまでの装置は「手動装置」として完成していたが、較正・サンプル導入・読み取り・測定後の洗滌などのほとんどが手動であり、測定自体も機器のメンテナンスもなかなか大変であった。

この装置には、前年に嶋正利氏が開発したばかりの世界最初のMPU4004が使われている。驚くべき先見性である。

この全自動法の導入により、上記の操作がすべて自動化されて、機器の操作性・測定速度などが大幅に向上した。「血液ガス測定は手動の時代は臨床研究用だったが、全自動になってようやく検査とモニターに使用できるようになった」と云える。この機種は高価だったが、性能はそれを上回ったので好評だった。ラジオメーターに続いて、他の会社も全自動型を製造販売を開始した。写真はラジオメーター社提供

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