鉄の肺の写真:実際に患者が入っていて、頭の部分が見えているのに注意。
鉄の肺は1920年代の終りに考案作成され、しばらくの間、ポリオを中心に実用に供された。
患者を図のようにタンクに入れ、首から頭は外に出しておく。タンクの中を陰圧にすると胸郭が膨らんで呼吸ができる。(Drinker P,Shaw L. J clin Invest. 7:229-247.1929.)
Drinker 自身も製作販売したが、Emerson が高性能のものをつくって実用化した。(別項目参照)
1950年初頭のポリオの流行を契機に、人工呼吸の主流が気管チューブまたは気管切開チューブから「空気を押し込む」タイプに転換した。
なおドリンカーについては写真が入手できなかった。