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ガイトン:循環系のモデル

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図1(左) 研究室でのスナップで若い頃の写真。ミシシッピ大学の頁から

図2(右) こちらは晩年の写真で、やはりミシシッピ大学の頁から。

循環系のガイトンモデル(Guyton AC: 1919-2003)

ガイトン氏の業績は多彩ですが、大多数の方にとって循環系のモデルがもっとも重要ではないでしょうか。1950年代の紙と鉛筆で解析する時代にはじまり、アナログコンピュータを経てディジタルコンピュータに変わり、それも当初はミニコンで最終的にはパソコンでも使えます。「循環系を数理的に解析したい」と考える方は多いでしょうが、それを長期間に行って業績を挙げて模範となりました。私にとって印象深いのは、循環解析の最初の教科書(Ref 1)、その改訂版(Ref 2)、それに同じころ発表されて大きな図を加えてくれたもの(Ref 3)で、特に最後のはフォートランプログラムがあり、それを頂戴して使って解析し、ゲームにも作りました。現在は、医学書院と日本電気が共同開発した"SimCour "と"SimAnesthesia"の基本に使われています。

2010年に京都府立医大を退かれた田中義文先生と九州大学の外須美夫先生が、直接のお弟子さんと理解しています。お二人とも、麻酔科学領域の理論派スターなのは言うまでもありません。

参考文献: いずれもオープンアクセスではありません。
1. Guyton AC. Circulatory Physiology: Cardiac Output and Its Regulation. Philadelphia: Saunders, 1963.
2. Guyton AC, Jones CE, Coleman TG. Circulatory Physiology: Cardiac output and its regulation. 2nd Ed. Philadelphia : Saunders, 1973.
3. Guyton AC, Coleman TG, Granger HJ. Circulation: overall regulation. An Rev Physiol 34:13-46,1972.

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