酸化炭素呼出と二酸化炭素産生
二酸化炭素呼出 CO2 output と二酸化炭素産生 CO2 production も、時に同義語として使われる。しかし、両者は区別が必要である。理由は、中間経路での貯留量が多いので、両者が一致しない場合も少なくないはからである。
二酸化炭素呼出:「身体からの二酸化炭素の洗い出し」を強く意識した用語。
二酸化炭素産生:「末梢組織での二酸化炭素産生」を強く意識した用語。
測定法:二酸化炭素呼出の測定は容易である。
測定原理:呼気中の二酸化炭素量 – 吸気中の二酸化炭素量
第二項はゼロの場合も多いので、その場合は、
呼気中の二酸化濃度×呼気分時換気量 で算出できる。
単位に注意:二酸化炭素産生の量も、STPDで表現するルールである。高圧でも、低圧でもこの数値は変化しない。
注:「量」と「率」。二酸化炭素産生「量」とも二酸化炭素産生「率」ともいう。酸素に関しても同じ。あまり意味はない。「時間当たり」で表現するので、「率」が合理的だが……。