体内での酸素と二酸化炭素の動き方は、「流れ」と「拡散」の二つに分かれている。
1) 「流れ」:「乗り物で運ばれる」;「換気」と「血流」がそれ。
2) 「拡散」;分子は乗り物に乗らず、一個ずつ勝手に(分圧較差で)移動する。
この様子は、電車の乗り換えに似ているので、上の絵を描いた(諏訪のアイディアを画家に描いて貰った)。
肺では、「換気線電車から血流線電車への乗り換え」が、起っている。これが肺胞レベルでの拡散である。
分子拡散はもう一箇所、末梢組織と毛細管の間でも起っている。
なお「拡散」に関しては、「フィックの拡散の法則」も参照。
また、組織での酸素など物質拡散の業績で、クローがノーベル賞を受けている。