カプノメトリー:文字通りでは「二酸化炭素を測定する」こと。
実際は、気道内の二酸化炭素レベルを連続的に測定し、上の図のようなものを画面でみる。
1. 「呼吸している」ことをモニターする。
2. 同時に「肺に血流がある」モニターにもなる。具体的には、心肺蘇生の際にマッサージが上手に行われている指標にもなる。
3. PETco2(呼気終末二酸化炭素分圧)を測定して、体内二酸化炭素レベルの指標とする。
測定原理:数種類あるが、医療用は「二酸化炭素が赤外線を吸収する性質」(いわゆる「二酸化炭素の温室効果」)を利用しているものが多い。他に、音響を利用するもの、質量分析のものも特殊な目的で使用する。
他のトランスデューサー類と同様、現在は既知濃度のガスを使用する較正はほとんど不要になったが、二酸化炭素の場合は血液ガス装置が使用可能な場合が多いので、それによる較正も可能である。図は諏訪の自作
参考:カプノメトリーでわかること:人工呼吸器との同調
カプノメトリーでわかること:心原性動揺
カプノメーターの基本構造と原理